LinuxのSnapでインストールしたGIMPのテーマやフォントを変更するには
Canonicalが開発するSnappy(Snap)は様々なLinuxディストリビューションで動作するパッケージ管理システムです。
SnapでインストールしたソフトウェアはOSとは別の/snapディレクトリにインストールされます。
例えば、SnapでGIMPをインストールすると/snap/gimp/currentにインストールされていることが確認できると思います。このフォルダは読み込み専用でマウントされているため、中にあるファイルを編集することは難しいです。
そのため、一部のサイトで GIMPのテーマを変更する方法として/usr/share/gimp/(バージョン名)/themesにテーマをコピペすると書かれてありますが、この方法は使用できません。
また、GIMPのデフォルトのテーマでは インストールされているフォントによって メニュー等のフォントがおかしな状態になってしまうことがあり、解決するには テーマを編集する必要があります。ですが、上記の通り 読み込み専用でマウントされているため 編集することは困難です。
これらの解決方法は簡単ですので 困っていた方はぜひやってみてください。
Snapを使ってGIMPをインストールする
その前に、まだ Snapを使用してGIMPをインストールしてない方もいると思うので インストール方法を説明します。
Ubuntuの最新バージョン(18.04)を使用している方は 既にSnapがインストールされているため、Ubuntu Softwareを使ってそのままインストールできると思います。(GIMPがAPTとSnapの2つ以上ある場合、ソースがSnap Storeの方をインストールする)
他の(Ubuntu系)Linuxディストリビューションの場合 以下のコマンドでSnapをインストールします。
sudo apt install snapd
その後、GIMPをインストールします。
sudo snap install gimp
SnapでインストールしたGIMPにテーマを追加する
まず、「/home/(名前)/snap/gimp/current/.config/GIMP/(バージョン)」を開いてください。
すると、その中に「themes」フォルダが存在すると思うので そこにダウンロードしてきたテーマをコピペするとテーマが使えるようになります。
(.configが表示されない場合、ファイルマネージャで隠しファイルを表示するように設定してください。Nemoの場合、メニューの「表示」から「隠しファイルを表示」にチェックを入れてください。)
次に、GIMPのメニューなどのフォントを変更する方法です。
最新のGIMPは場合によって、メニューに漢字やひらがなが表示されないことがあります。 そういった場合もフォントを変更することで表示されるようになります。
まず、「/snap/gimp/current/usr/share/gimp/(バージョン名)/themes」を開いて好きなテーマ(デフォルトはDark)をコピーします。
次に、「/home/(名前)/snap/gimp/current/.config/GIMP/(バージョン)/themes」を開いて コピーしたフォルダを貼り付けて 名前を適当に変更します。
そして、貼り付けたフォルダの中にある「gtkrc」ファイルを開いて「style "~~" {」の後に「font_name = "フォント名"」と書きます。フォント名は日本語が表示できる好きなフォントを入れましょう。
変更して保存した後、GIMPを起動すると メニュのフォントが変更されています。
まとめ
簡単にGIMPのテーマやフォントが変更できました。
お役に立てたなら幸いです。