Linux向けパッケージ管理システムの、Flatpak 1.0がリリース
Flatpakは、Linux上でサンドボックス化したアプリケーション(以下アプリ)をビルド、配布、実行するためのシステムです。
Flatpakでインストールされたアプリは ホスト環境とは独立しているため、様々なLinux ディストリビューションでFlatpakのアプリを動作させることができます。
同様の、仕組みとしてはUbuntu(Canonical)が開発するSnaps(Snappy)があります*1。
SnapsとFlatpakの最大の違いはFlatpakがアプリ専用だと言うことです。そのためFlatpakは、実質GUIアプリがメインとなるでしょう。
ただ、アプリを独立して動作させる仕組みは 通常に比べ ストレージ容量を圧迫してしまうという欠点もあります。
Flatpak 1.0がリリース
Release Release 1.0.0 · flatpak/flatpak · GitHub
Flatpak 1.0が20日にリリースされました。これは、Flatpakで初めての安定版リリースです。 Flatpak用のアプリを提供するFlathubも同日、Beta版を卒業しています。
Flatapk 1.0には、パフォーマンスの向上とバグの修正が含まれています。
インストールと更新が高速化された他、アプリのサポート期間の情報が追加できるようになりました。
アプリセンターやデスクトップがこの情報を使用して、サポート終了したユーザーに警告を出すことが出来ます。
また、最新版のインストール時にアプリが追加の権限を要求するならば ユーザーに確認をするようになりました。
他の変更はGithubから確認できます。
UbuntuにFlatpakをインストールする
公式サイトを参考にすることで様々なLinux ディストリビューションでインストールできるかと思いますが、ここでは Ubuntuでのインストール方法を載せておきます。
なお、Linux Mintなどディストリビューションによっては初めからFlatpakが導入済みの場合もあります。
まず、 Ctrl + Alt + T
を押して端末を開きます。
次に、以下のコマンドを打ち込み、実行しましょう($を除く)。
$ sudo add-apt-repository ppa:alexlarsson/flatpak
$ sudo apt update
$ sudo apt install flatpak
$ flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
$ sudo apt install gnome-software-plugin-flatpak
Ubuntu Softwareから利用できるようになっています。
レポジトリを追加する
Flatpakはレポジトリを追加することでさらに多くのソフトウェアを利用できるようになります。
ここでは、Windows用ゲームを追加するWinepakのレポジトリを追加してみます。
以下のコマンドを端末で実行します
$ flatpak remote-add --if-not-exists winepak https://dl.winepak.org/repo/winepak.flatpakrepo
その後、以下のコマンドを実行して表示されれば 追加に成功しています。
$ flatpak remote-ls winepak