米AmazonのCEO Bezos氏が偽装品の販売に加担しているという報告が。
オンライン販売で有名なAmazon.com。知らない人は少ないのではないでしょうか。
昨年発表された市場調査会社のeMarketerによるオンライン商品販売分析によると、米国のオンライン販売事業における Amazon のシェアが2016年では38.1%だったのに対し、2017年末には43.5%まで 上昇すると予想されています。
また、今年1月にはOne Click Retailがオフライン販売も含めたすべての米国小売売上高でAmazonが4%を占めると発表しています。
そんなAmazonで、販売されている偽装品に関する話題が出ています。
通常、Amazonで商品を購入した場合 普通の人は本物の商品が届くと思うでしょう(もっとも、一部の人は故意的に安価な偽造品を選ぶでしょうが)。
当たり前でよね。しかし、最近のニュースでは Amazonの小売プラットフォームで問題がある偽造品が存在することが報じられています。
Elevation Lab創設者のCasey Hopkinsは今年3月1日のブログ記事で、中国の業者がAnchor ヘッドフォンスタンドの偽装品がAmazonで販売され、5日間のすべての売上が取られた事を報告しました。
Hopkinsは、素人の目では偽造品と本物の違いを見分けることが難しいし 本物よりも偽装品は質が悪く ブランドイメージが低下する可能性が高いと指摘しました。
本物であるElevation Labより偽物の方がメインに表示されている
Amazonの小売プラットフォームに関しては 日本でも、日経ビジネスONLINEで危険な欠陥のある商品が販売されてしまうリスクについて指摘されてます。
また 昨年10月には、ドイツの高級自動車メーカーのDaimler AGが カリフォルニア連邦裁判所で商標権侵害としてAmazonを提訴しました。Daimlerは、自身が商標を持つ メルセデス ベンツ自動車のホイールセンターキャップの偽装品の販売にAmazonが貢献していると非難しました。
Amazonは偽装品をなくす努力をしているのでしょうか?
Amazonが、小売プラットフォームから偽装品をなくすためにやっている事は「Amazon偽造品の取り組み」から確認できます。
しかし、6月5日発表のThe Counterfeit Reportのプレスリリースによると AmazonとCEOのJeff Bezosが偽造品販売による利益を得るために意図的に規則を緩めていた事が強く示唆されています。
さらに、2017年初期にWatchdogがAmazonに偽装品を32,000件以上 報告しましたが、その多くは複数回 報告された商品であってもいまだに購入可能の状態です。
米国の市場では、偽装品を販売することは違法です。しかし、法律はAmazonではなく販売者に適用されます。
IPWatchdogのSteve Brachmannは、法律がAmazonにまで適用されればいいのではないか と述べています。
皆さんは、どう思うでしょうか。